「映えない」暮らしを始めた理由|30代フランス駐在妻

2025/06/16




自己紹介


はじめまして。


現在フランスで暮らしている、30代子なし主婦です。




このブログでは、「映えないけれど心地よい暮らし」をテーマに、


無理しないミニマルライフや、サステナブルな日常のことを記録していきます。




今日は、その暮らしを始めた理由について、


自分の中で整理する意味も込めて、書いてみようと思います。


映えを追いかけて、疲れてしまった

自分の「好き」より「見せる」ことが優先されていた


思い返せば、影響されやすい人生でした。




中学生のとき、スマホを持ったことをきっかけに始めたSNS。


そこには色とりどりの投稿が溢れていました。




特に社会人になってからは、


SNSで見たおしゃれランチを食べ、SNSで見たおしゃれスポットへ行き…


話題のものを常に追いかけていました。




出掛けた先でも、投稿するための写真をたくさん撮って…


あの頃の私は、自分の「好き」より「見せる」ことが優先されていたように思います。



ふと感じた「これ、私のしたい暮らしだったっけ?」


結婚を機にSNSをやめてからも、今度はYouTubeが情報源に。




素敵な新生活にしたい!と、


インテリア紹介やルームツアーの動画を見ては、


部屋を整えるためのグッズを揃えていきました。




気づけば、何もなかったはずの部屋には、たくさんの収納用品や便利グッズ。


塵も積もればなんとやら…かなりのお金をかけていたと思います。




溜まった100均のレシートを見て、なんだか違和感。


「これ、私のしたい暮らしだったっけ?」




お客さんを呼ぶわけでもない、SNSに載せるわけでもない、夫婦2人の小さな暮らしのはずが、


いつの間にか「映える」暮らしに影響されていました。



減らすことで、余白ができた

スーツケースと段ボール2箱でフランスへ


そんな中、突然舞い込んだフランス駐在ばなし。


1年かけて整えた部屋からの退去。家具家電も収納用品も、全て手放しました。




スーツケースと段ボールで引っ越した私たちの持ち物は、最低限の洋服と書籍だけ。


家具家電付きの物件で、3年間の期限つきの生活が始まりました。






すぐに気づいたのは「大抵のものはなくてもどうにかなる」ということでした。




あんなにあった物たちは、なくても生活できたのです。


むしろ収納場所が余り、整頓にかける時間まで減りました。



「映える」より「ちょうどよくて疲れない」ことを大事にするように


夫と2人っきりのフランス暮らし。外出先も変わりました。




夫は、買い物があまり好きではありません。その代わり、旅行や美術館が大好き。


休日は一緒に出掛けるので、ショッピングセンターへ行く回数が減りました。




また、せっかく美しいものを見るなら、写真に収めるより目に焼き付けたいと思うように。


絵画や景色って、なぜ写真だと色褪せて写るのでしょう。





「これが私のしたい暮らしだったのかも」


旅行先で海を眺めながら、ふと浮かんできました。




以前の私は、人目を気にして背伸びをして、自分に合っていない生活に疲れていたのだと思います。


誰かに見せるためではなく、ただ自分の行きたい場所へ行き、自分のペースで味わう。




「映える」ことより「ちょうどよくて疲れない」ことを大事にするようになりました。



捨てすぎない、自分らしい暮らしへ

ミニマルに傾きすぎて息苦しく感じた時期も


変わることは容易ではありません。


影響されやすい私は、今度はミニマリストの動画をたくさん見るようになりました。


何もないピカピカの部屋で、少ない服を着回す姿は、目指すべき理想に思えました。




けれど真似して「捨て活」に励むうちに、息苦しさを感じるようになったのです。


それは、ものを捨てることに対する罪悪感でした。




渡仏のため仕事を辞めた私は、夫のお給料で生活をしています。


大切なお金でせっかく買ったものを、使い切らずに捨てていく。


生活を整えるためとはいえ、それが良いこととはどうしても思えなかったのです。




また、環境問題やサステナブル意識が高いフランスで暮らす中で、簡単に「捨てる」ことへの違和感がどんどん大きくなっていきました。



「選び取る」ことが、自分にとっての“整える”に


そこで私は、捨てることをやめました。




今あるものを、まずは使う。


その過程で、自分がそれのどんなところが好きで、どんなところが気に入っていないのか、よく観察する。


使い切ったとき、もう一度買うか、それとも必要ないか、考える。




本当に自分に必要なものを「選び取る」ことが、自分にとっての”整える”ことだと分かったのです。


これから書いていきたいこと


これからのブログでは、こんなことを軸に発信していきます。




・日々のゆるい暮らしの記録


・フランス生活の中で感じる「違和感」や「発見」


・無理なく続けられる、ちょうどいいミニマルでサステナブルな暮らし




おしゃれでも完璧でもないけれど、


これで良いかなと思える「映えない」暮らしを、


少しずつ言葉にしていけたらと思っています。




どうぞ、よろしくお願いします!

プロフィール


さや
映えないけれど、ちょうどいい暮らし。海外駐在中/ゆるミニマル・ゆるサステナブルな生活の記録。

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