今回は、服を選ぶ基準についてお話しします。
はじめにお伝えすると、骨格診断やカラー診断を否定するわけではありません。
私自身、診断を受けたことがありますし、今も参考にしています。
診断は、自分の素材をどう活かすかの「マップ」のようなものだと思うのです。
その上で、自分らしいルートを自分で決めたい。
今回は、そのための基準を4つ紹介します。
暮らしにフィットする服
私は骨格ストレート。一番似合うとされるのはオフィスカジュアル。
日本にいたころは、いつもそういう服を着ていました。
でも、今はカジュアルな暮らし。
タイトスカートやブラウスは、私には似合っても、暮らしにフィットしません。
動きやすくて、疲れない形。
汚れを気にせず、ガシガシ洗える服。
自由に動ける服が、今の私が自然体で着られる=「似合う」服だと思うのです。
今一番着ているのは、リネンのストレートパンツ。
形は骨格に合わせてストレート、素材は暮らしに合わせてリネン。
これにスニーカーやローファーを合わせるスタイルが、今の暮らしにフィットしています。
肌が喜ぶ素材を選ぶ
敏感肌の私は、コットンやリネンといった自然素材の服を着ています。
以前紹介した記事はこちら
診断では似合わないとされる、ざらっとした素材感。
また、カラー診断ブルベの私は、生成色も苦手とされます。
どちらもナチュラルで素敵なのですが、自信を持って着たいので、なるべく似合いやすいツルッとした表面のものや黄味の少ない色を選ぶようにしています。
夫のおさがりのリネンシャツ。
少し自分に似合う要素を足すために、艶のある真っ白な貝ボタンに替えました。
顔写りが良くなり、パールのイヤリングとの相性も良くなった気がします。
「馴染む」色と「映える」色
イタリア フィレンツェで革手袋を探していたときのこと。
ブルベに合うボルドーか、イエベ要素の強い明るい赤で迷っている私に、お店のマダムが一言
「黒髪にはボルドーより赤の方が映えるわよ」
ハッとしました。
私にはボルドーは「馴染む」、一方で赤は「映える」
カラー診断では苦手な色も、身につけることで、目立たせることができるのです。
馴染む色を選んで、自分の素材を活かしても良い。
映える色を選んで、アイテムを引き立たせても良い。
人にどう印象づけるかも選択肢のひとつです。
「名品」を身につける
私の通っていた高校の制服は、生徒会選挙のたびに「もっと可愛く!」という声が上がるほど地味でした(笑)
そのとき先生(ご自身もOGでした)が話してくれたことを、今でもよく覚えています。
「この制服を決めるとき、もっと可愛くした方が良いという意見もあった。
だけどデザイナーが『みんなに似合うものは、誰にも似合わないものだ』と」
名品とは、多くの人に長く愛されてきたもの。
それが似合う似合わないは、もはやあまり関係がなくて、それがフィットするように「自分を育ててくれる」ものなのではないでしょうか。
Levi's 501
多くの人にとってそうであるように、私にとっても名品。
これが似合うマダムを目指して、日々履き続けるのです。
まとめ
いかがでしたか?
診断はとても参考になります。迷子にならないために、あると便利なものです。
でも、もしそれが窮屈に感じたら、今回お話しした4つの項目を思い出してみてください。
自分の感覚を信じて、自分軸で選んでいくことで、しっくり心地よいワードローブが実現できたり、より自分らしい姿が見つかるかもしれません。
みなさんの服選びの参考になれば嬉しいです。