ブロカント(蚤の市)
最近よく聞くこの言葉、ちょっとおしゃれで洗練されたイメージがあるかもしれません。
でもフランスのブロカントは、もっと生活感のある素朴なもの。
家の物置から持ってきたような雑多な品が、テーブルにぎゅっと並んでいたりします。
そんな中で、自分だけの「これだ!」と思えるものを見つけるのが楽しみです。
今回は、フランスに来てからブロカントで買ったものと、中古品を選ぶことについて感じていることをお話しします。
ブロカントってどんなもの?
Brocante(ブロカント)とは、フランス語で「古物商・古道具」のこと。
似た言葉ですが、アンティークは製造から100年以上経過した工芸品や芸術品を指し、ブロカントは100年未満の古い雑貨類。
別のものとして区分されています。
パリで有名な常設蚤の市は、クリニャンクール(サン=トゥアン)蚤の市ですね。
クリニャンクールは大規模ですが、私が好きなのは週末開催される蚤の市。
パリでは毎週どこかしらで開催されています。
パリのブロカント開催情報
実際に買ったもの
フランスに来てから集めた、お気に入りを紹介します。
赤い花のシュガーポット
もうひとつのシュガーポットと色が合っていて、並べて使おうと購入しました。
甘すぎない花柄も好き。
取っ手つきのシュガーポット
1番初めに購入したもの。
独特な柄に惹かれました。
うさぎのエッグスタンド
ポルトガル製。
指輪などのアクセサリーを置くトレイとして使っています。
小皿
おそらくスペイン製と思われるお皿。
和食器とも合いそうな渋い色が気に入りました。
醤油皿として使っています。
中古品のメリット/デメリット
メリット
・独特の味がある
人の手を経たものには、ストーリーを感じたり、独特の味があります。
唯一無二感とも言えると思います。
・新品よりも自然に暮らしに馴染むことも
たとえば、ピカピカな食器より少し傷のあるもののほうが、緊張せず使いやすいかもしれません。
暮らしに馴染むということは、いつでも気負いせず使えるということ。
・エシカルな選択
新品を選ぶのではなく、既にあるものを選ぶことは、「新しい資源を使わずに新たな価値を得る」ということだと思います。
「使い捨てではないものを選ぶ」というエシカルな暮らしです。
デメリット
・知らない誰かの使ったものである
抵抗感がある人もいると思います。
私も、洗剤ボトルなどが商品に混ざっている店舗は正直ぎょっとします…(笑)
これはどうしようもないし、無理をする必要はありません。
・使い勝手が良いとは限らない
たとえば食器は、食洗機やレンジが使えないものもあります。
自分の生活にフィットしたものを選ばないと、使いづらくて結局眠らせてしまうことに繋がります。
中古品選びのマイルール
ブロカントってとっても楽しいんです。
食器だけでなくアクセサリー、洋服、日用品や家具まで、なんでもあります。
でもだからこそ、ただ買うだけじゃなくて自分の本当に欲しいものを探すルールが必要です。
私は、以下の3つのルールを持っています。
洗えるもの
布製品は滅多に買わないのですが、購入するときは自宅で手入れできるものを選ぶようにしています。
自宅に持ち帰ってすぐ洗えると、安心して使うことができます。
日常使いできるもの
日常生活に馴染むものというのも大切なルール。
たとえば、どんなに素敵なカップアンドソーサーでも、今の生活にはマグカップのほうが便利…と思えば購入しません。
価値で考えない
ブロカントには、珍しいものや価値のあるブランドの商品もありますが、掘り出し物だから買うのではなく自分の本当に好きなものを選ぶようにしています。
まとめ:ブロカントは暮らしの選択肢
ブロカントという文化は「古い=価値がない」ではなく「古い=続いてきた価値」をものに与えてくれます。
映えや価値ではなく自分の暮らしに本当に必要で心地いいものを選べば、エシカルかつミニマルな暮らしにもフィットするのではないでしょうか。
みなさんのブロカント(蚤の市)探しのヒントになれば嬉しいです。